ストーンヒルの住人の憩いの場である「ディテールコーヒー」の一番人気は、やはり一杯200円のブレンドコーヒー(ショートサイズ)だろう。低価格のわりにおいしいと評判で、主にサラリーマンと奥様方に支持されているようだ。ちょっとスノッブな人種にはあまり支持されていないようだが、彼らには「スリースターカフェ」があるのだから関係ない。
朝、職場に着く前に、ちょっと時間が余ってしまった。さぁ、近くのディテールコーヒーでブレンドコーヒーを飲もう。サイドメニューのホットドッグをセットにすれば、セット割引で30円引きになる。そして、読みかけの小説の続きを楽しむ。あぁ、なんて優雅なひとときなのだろう。
お昼休み、いつもの牛丼屋で並盛りを食らう。15分もあれば昼飯は終わってしまう。昼休みの残り時間は45分。やれやれ、またまた近くのディテールコーヒーに入ってしまった。今度はブレンドコーヒーと同じ価格のアメリカンコーヒーを飲もう。午後イチのミーティングに向け、ノートに要点をまとめる。あぁ、ディテールコーヒーがあってよかった。
ふぅ、今日も仕事が終わった。夕飯まではまだ少し時間がある。やっぱりディテールコーヒーに入ってしまった。これで今日は3度目のディテールだ。仕事終わりで疲れたので、ちょっと甘いものがほしい。カフェモカにしようか、ミルフィーユとブレンドコーヒーにしようか、しばし悩む。うーん、やっぱりミルフィーユにしよう! そして、ブレンドコーヒーだ!
これがストーンヒルのサラリーマンの典型的な一日だ。ディテールコーヒーが無ければ生きていけない。ディテールコーヒーがあってよかった。 |
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▲黒地に白のおなじみの看板。 |
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▲コーヒーのおいしさとは「時間」である。 |
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